Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ 置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉 (幻冬舎文庫) |村上 龍 忍者ブログ
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その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

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置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉 (幻冬舎文庫)置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉 (幻冬舎文庫)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2007-10
オススメ度:★★★★★




26歳、理不尽な社会に嫌気が差している男子 2009-03-13
「趣味からは何も生まれない。」
このメッセージが強烈に心に残った。
ここでいう趣味は、それに対して代替物があるレベルの「好き」の対象と同義で、その対極にあるのが「偏愛」だとしている。日本社会では「偏愛」は忌み嫌われる存在であることが多く、その極端な例がSMや同性愛などの性的偏愛だという。

これは日本の閉塞感を形成している一つの要素かもしれない。「出る杭は打たれる」いじめ社会。
人の顔色、他国の顔色をうかがって行われる折衷主義政治。
偏愛から生まれたアニメや漫画が唯一世界に誇れる文化となれたこと。

ヨーロッパで行われるサッカーワールドカップで沸いている人たちは偏愛者。日韓ワールドカップで沸いている人たちのほとんどは趣味者。わかりやすい例えだった。


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プロフィール
HN:
ドヤ顔の人
性別:
男性
趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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