その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。
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案外、買い物好き
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2007-11-22
オススメ度:★★★
楽しめました 2008-05-29
他のレビュアの方も仰っている通り「案外」どころか「相当」買い物好き、ということが分かります。
作家による買い物エッセイでは林真理子さん、森瑤子さんなど あげられると思いますが、林さんよりは森さんに近い印象。
とんでもない大人買い、とんでもない量を買い、 とんでもない金額を払っている。
林さんのエッセイではそこに食傷、辟易してしまったのだけれど、 不思議と龍さんのエッセイではそれは感じません。
なぜでしょう?
値段が分からないまま買って「このTシャツが1枚 ○○円?」なんてやっている。
ま、私じゃやらないし、出来ないな、と思わせられる買い物を 読む分には楽しいです。
サッカーや中田英寿さんの話題がたくさん出てきますが、 そのへんは不調法であまり分かりませんでした。
女性よりは男性が読んだ方が楽しめると思います。
女性の私でも十分楽しめましたが。
世界各地で「大人買い」をしている気分を味わえます。 2008-04-27
○読み始めたきっかけ
村上龍の経済関係の書籍が好きでよく読みます。小説はテイストが合わないので 苦手です。以前、講演会で本人を見る機会があったのですが、その時に物事を率直 に言う姿勢に好感が持てました。
○心に残る言葉
・長袖の青いシャツが、お洒落の基本・・・私も休日用のシャツが欲しくなりました。
p.91 小物や置物が、単に装飾のためでなく旅の記憶を喚起することに初めて気がついた。
p.191 真に裕福なアメリカ人は、インターネットなどやりたがらないものらしい (マウイにて)。
○どんな人に読んでもらいたいか。
まさに「大人買い」の極致でしょう。欲しかったら、値段にかかわらず買うという 姿勢。買う店を決めて、そこで集中して買うというのはいいですね。私も気に入った ブランドやシャツなどは複数の色を同時に買うこともあります。
日曜日の午後にお風呂に入りながら、窓を開けてお気に入りの音楽をかけてのんび り読むのに適した本です。読みながら世界各地で大人買いをしている気分を味わえます。
ペルージャのブローチ 2008-03-16
「半島を出よ」ファンにとっては、この本の「穴が空いているセーター」を読むと、何とも感無量な気分を味わうはずだ。そして、この秀逸な科学論文と人類を救う詩を足して2で割ったような小説を書き、一方で、3000ユーロのシャツ代請求額に「ぼられている」かもしれないと思いつつそれを聞きただせないまま震える手でクレジットカードを差し出す村上龍という人が大好きだ、と思ってしまう。村上作品を読むと作品毎に必ず鮮明に印象に残るモノがある。この本では、ペルージャの骨董市で買ったというブローチだ。今は村上氏の仕事机の上に置かれているというそのブローチ、いつか見てみたいなあ。あと、150ユーロの特別扱いのTシャツは、「買い物の神」に見放されないようにするためにも、一枚くらいは読者プレゼントにすべきと思います。
さらに詳しい情報はコチラ≫
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2007-11-22
オススメ度:★★★
楽しめました 2008-05-29
他のレビュアの方も仰っている通り「案外」どころか「相当」買い物好き、ということが分かります。
作家による買い物エッセイでは林真理子さん、森瑤子さんなど あげられると思いますが、林さんよりは森さんに近い印象。
とんでもない大人買い、とんでもない量を買い、 とんでもない金額を払っている。
林さんのエッセイではそこに食傷、辟易してしまったのだけれど、 不思議と龍さんのエッセイではそれは感じません。
なぜでしょう?
値段が分からないまま買って「このTシャツが1枚 ○○円?」なんてやっている。
ま、私じゃやらないし、出来ないな、と思わせられる買い物を 読む分には楽しいです。
サッカーや中田英寿さんの話題がたくさん出てきますが、 そのへんは不調法であまり分かりませんでした。
女性よりは男性が読んだ方が楽しめると思います。
女性の私でも十分楽しめましたが。
世界各地で「大人買い」をしている気分を味わえます。 2008-04-27
○読み始めたきっかけ
村上龍の経済関係の書籍が好きでよく読みます。小説はテイストが合わないので 苦手です。以前、講演会で本人を見る機会があったのですが、その時に物事を率直 に言う姿勢に好感が持てました。
○心に残る言葉
・長袖の青いシャツが、お洒落の基本・・・私も休日用のシャツが欲しくなりました。
p.91 小物や置物が、単に装飾のためでなく旅の記憶を喚起することに初めて気がついた。
p.191 真に裕福なアメリカ人は、インターネットなどやりたがらないものらしい (マウイにて)。
○どんな人に読んでもらいたいか。
まさに「大人買い」の極致でしょう。欲しかったら、値段にかかわらず買うという 姿勢。買う店を決めて、そこで集中して買うというのはいいですね。私も気に入った ブランドやシャツなどは複数の色を同時に買うこともあります。
日曜日の午後にお風呂に入りながら、窓を開けてお気に入りの音楽をかけてのんび り読むのに適した本です。読みながら世界各地で大人買いをしている気分を味わえます。
ペルージャのブローチ 2008-03-16
「半島を出よ」ファンにとっては、この本の「穴が空いているセーター」を読むと、何とも感無量な気分を味わうはずだ。そして、この秀逸な科学論文と人類を救う詩を足して2で割ったような小説を書き、一方で、3000ユーロのシャツ代請求額に「ぼられている」かもしれないと思いつつそれを聞きただせないまま震える手でクレジットカードを差し出す村上龍という人が大好きだ、と思ってしまう。村上作品を読むと作品毎に必ず鮮明に印象に残るモノがある。この本では、ペルージャの骨董市で買ったというブローチだ。今は村上氏の仕事机の上に置かれているというそのブローチ、いつか見てみたいなあ。あと、150ユーロの特別扱いのTシャツは、「買い物の神」に見放されないようにするためにも、一枚くらいは読者プレゼントにすべきと思います。
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Ryu's Bar
プロフィール
HN:
ドヤ顔の人
性別:
男性
趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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