Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ シールド(盾) |村上 龍 忍者ブログ
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その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

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シールド(盾)シールド(盾)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2006-03-24
オススメ度:★★★★




自分のシールドを見つけられた時こそが幸せ 2007-05-21
一度の失敗でこりて、もう二度と挑戦しないのと、 何度も何度も失敗を続けて「無理だ」と気づくのはどちらが頭がいいのか・・・?
これには明確は答えなどなく、むしろこんなことに意味すらもない。

人にはそれぞれの資質があり、 何が正しいのかはそれぞれが生きていく道筋で判断していくこと。
その時は正しいと思っていたことも、 あとになればとんでもない間違いだったことに気づくこともある。
だからといってその間違った選択は ただ無意味なことだったわけじゃないと後々になって気付ける場合だってある。
だからこそ人生は面白く、登ったり下ったりを繰り返しながらも続くのだ。


生きている意味(シールド)を見つけられるってとても幸せなこと。
多くの人はその存在を考えることなく生涯を終えてしまうのかもしれない。
子供のうちにこの本を読めば最高だけど今からでも決して遅くない。
どのように、何のために生きるべきかを嫌でも考えさせられます。
体中にあたたかい力が込み上げてくるような本でした。

大人のための寓話。 2007-03-05
小説でなく絵本という形式を選んだのは何故だろう、などと考えてしまいました。コジマとキジマという二人の幼馴染が辿る人生が象徴的に描かれています。柔らかなものを守っている「盾」の意味は読んだ人がそれぞれ想像するでしょう。著者も書きながら探したのではないかと思います。眼に見えないですし、言葉にしづらいのですがそれは確かにあるものだと思います。親しい人達といると盾を立てる必要はないのですが、知らない人達に囲まれていると柔らかなものに触れさせないために「盾」が必要です。今の日本に暮らす多くの人はいつも盾を立てているように感じます。幸福の意味を「盾」という視点でみた物語のような印象です。はまのゆかさんの絵がとても素敵でこの物語が素直に響いてくるのは絵の力も大きいと思います。大人の方に向いている寓話だと感じました。


あなたのシールドはなんですか?と問われている。 2006-12-29
13歳のハローワークの二人が再び出した、大人のための、子供のための、コジマとキジマの成長の物語。
人間のコアには柔らかな部分があり、それを守るために盾(シールド)を手に入れていくストーリー。
どうやって、どんなシールドを手に入れるのか。そこには絶対的な正解はなく、自分で考え、決めていかなくてはならない。
盾の取得にはもちろん時間もかかるし、努力もいる。それが楽しい(苦にならない)努力なのか、どうなのか?
本当に色々なことを考えさせられる、いい絵本です。ぜひ読んでみてください。


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プロフィール
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ドヤ顔の人
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男性
趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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