Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫) |村上 龍 忍者ブログ
2024.04│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 1998-04
オススメ度:★★★★




前作に比べると?? 2009-11-25
「5分後の世界」の出来が良かったので本作も期待していましたが、その内容については「がっかり」としか表現できないものでした。氏独特の勢いのある言葉や、リアリティのある描写が少なく、キレに欠ける作品だと思います。

作家の力量を感じる作品 2009-08-14
 「半島を出よ」とか、この作品を読むと、村上龍という作家の馬力を感じてしまう。

 テーマを選択するマーケティング、データを集めて専門家に検証するリサーチ、フレームを構築するデザインエンジニアリング、そして読者をぐいぐいと引っ張っていく筆致と言うプロダクションが揃っていると思う。正当なジャーナリスト、もしくは建築家の仕事のようだ。これは彼がホストを勤めるテレビ番組を見ていても同じだ。もともと美術大学出身で風俗的な作品で衝撃的なデビューを飾った作家の進化、敢えて進化と言おう、の経緯が非常に興味深い。

 本作品ではウイルスと抗体の戦いが、ミクロの世界と現実の世界で平行して進んでいる。それをもうひとつ別の世界の近未来史の中において、力関係を観察しているという風情だ。そして役者が出そろったところで物語は突然終わりを向える。作家にとっては、このフレームワークを完結することが重要であり、物語の結末は押して知るべし、と言うことなのだろう。「5分後の未来」の世界を舞台にしたアナザーストーリーであるが、独立した作品として近未来シミュレーション、SF作品としても秀作だと思う。

前作に比べると 2009-02-07
スピード感、存在感、世界観が前作に比べるといまひとつ。
なんとなく不満が残る。


さらに詳しい情報はコチラ≫
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.167No.43No.56No.45No.18No.110→
現在の時刻

Yahoo!ブックマークに登録
はてなRSSに追加
livedoor Readerに追加
My Yahoo!に追加
Googleに追加
goo RSSリーダーに追加
Powered by SEO対策 RSSプラス

Ryu's Bar


プロフィール
HN:
ドヤ顔の人
性別:
男性
趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
ブログ内検索
最新TB
最新CM
もちろん携帯で見る
RSS
カウンター