Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ 半島を出よ (上) |村上 龍 忍者ブログ
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その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

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半島を出よ (上)半島を出よ (上)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2005-03-25
オススメ度:★★★★




危機管理関係の作品と合わせて読みたい 2009-08-22
この「半島を出よ」を読むと、日本は実は軍国主義の時代から本質的には変わっていないことに気づく。
本土の捨て駒にした沖縄県民に「お国のために死ね」と言って六十年以上が過ぎ、 それが今作での福岡県民には「平和のために死ね」と形を変えて蘇る。
かつては戦争の引き際を認める勇気がなく、現代では守るべき時に戦う勇気がない。
憲法第九条はすばらしい憲法だが、それを宗教のように信仰し「自衛隊を無くして無防備になれば他国に襲われない」と大真面目に語る人がいるが、彼らは「国の大事には神風が吹く」と何の現実的根拠もなく兵士を無駄死にさせていった大本営の軍人たちと精神構造は実は同じなのだ。

この「半島を出よ」はとにかくそういった日本人のダメな部分を辛辣に描いている。
我々はこの本を読んで、真の自由とは何か、戦争とは何か、国を守ることとは何かを学ぶべきだろう。
現実にはあの少年たちのようなアウトローたちが立ち上がってくれる可能性なんてないのだから……


龍先生の授業 2009-06-19
個人的には面白かったです。 しかし、人物の背景や内面以外の説明が多く細かいのが今作の特徴の一つで、その為全編に渡りスピード感が無く、登場人物(イシハラ達)が余り動かない事もあり感情移入出来ませんでした。 僕は興味の無い箇所はスカッと流す感じ読んだんですが、それでも所々でめんどくさい感じがしました。 近い作品を挙げるなら麻生幾の(ZERO)みたいな感じでしょうか?

リアルすぎる 2009-02-24
「情熱大陸」で、本の装丁作家の方が取り上げられた時に、この本も彼が手がけている本の一つということで紹介され、翌日すぐに本屋に走った。普段、文庫派の私だが、この本はどうしても文庫まで待てない気持ちにさせる吸引力があった。
福岡市周辺の住民は、めちゃくちゃリアルに体感してしまうような内容だと思う。
主な地名や商業施設、地理的描写など容易に想像がつくほど、ほぼほぼ実名で脚色無しに
書かれているので、読んだ当初は本当に北朝鮮軍が攻めてきそうで怖かった。
そして読んだ直後に友人の結婚式で文中に登場するホテルシーホークに行った時は「このチャペルで。。。」などと、一人で想像していたら、列席する友人が真緑のドレスを着てきたので一人で可笑しくてしょうがなかった。 なぜ、可笑しいかは下巻を読んだらわかる。

ちなみに、ハードカバーのカバーを見たら、福岡市周辺の人間は絶対「我が家はどこだ?」と探してしまうはず。。。。
とにかく福岡県民には、特に読んでほしい本。


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プロフィール
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趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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