Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ 忍者ブログ
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その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

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???理想の再婚相手を求める中年男性の恐怖を描いた村上龍の小説を、アイドル映画からヤクザ映画まで多才に何でもこなす監督三池崇史が映画化したサイコ・ホラー。7年前に妻を亡くして息子と暮らしていたビデオ会社社長青山(石橋凌)は、新作ビデオのヒロイン・オーディションから再婚相手を捜そうとする。応募者のなかにいた麻美(椎名英姫)に目が止まった彼は、身元の不確かな彼女にどんどんのめり込んでいったのだが…。
???海外ではフェミニズム・ホラーとして高い評価を受けて、ロッテルダム映画祭国際批評家連盟賞、同オランダ批評家連盟賞を受賞している。しかし、見ているだけでも痛くなりそうな恐怖シーンで、「キリキリキリキリ痛いでしょう」という麻美のセリフが頭から離れなくなりそう。(堤 昌司)

海外だけの評価なの? 2008-05-07
これは商品に対するレビューではなく作品に対するレビューです。というのも、マーケットプレイス商品の値段がご覧のとおりですから購入は無理です。作品自体は、ユーチューブで2度見て、原作の小説も読みました。原作もいいですが、映画はもっといいというのが正直な感想です。タイム誌が選んだ歴代ホラー映画25作品にも日本から唯一入っているし、海外での評価は確立されているとみていいのではないかと思いますが…。一日も早く、復刻されることを切実に希望いたします。メーカーさん、どうか宜しくお願いします。って、これ作品のレビューにもなってないし。

石橋凌代表作。 2008-01-05
彼のハリウッドに於ける名刺代わりの代表作。日本よりも欧米で評価が高いというのも、もっともなグロさです。凌さんのラストはマジにすごいことになってます。正真正銘痛いです。

タランティーノも大絶賛 恐くも美しいサイコ・ホラー 2007-11-19
前半見る限りでは 普通にラブストーリー・・・だと思いきや後半ぐらいから

スプラッター・サイコホラーに様変わり 止めに顔に針を刺すわ足切断するわ首切るわって

怖すぎるわ 怖いけど「平和な日常に潜んでいる恐怖」を描けている作品だと思います

あの女の人がハマリ役で良い演技をしてました 素晴らしいと思いますが間違っても夜一人で見るのはやめてください


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よかったです 2007-07-24
オリックスのイチローは、震災後の神戸の人々の希望だったんだなぁ〜と思いました。そのイチローがメジャーへ旅立つ時の、その他のイチローさん達のストーリー。今は、メジャーで結果を出しているイチローですが、当時はメジャーに旅立つ時だたので、イチローは未知数。そしてその他のイチローさん達も未知数でした。それぞれの人たちの物語を描きながら、どこかで繋がっているという筋立てはよくありますが、自然に表現するのが難しいとおもます。でもよかったです。星は3.8です。

暴力もなく、血も流れない、誰も死なない、そんな、だけど素敵な映画 2005-03-12
 あのイチローがアメリカへ行く前の年の神戸での出来事。いずれもイチロー(多少無理もあるけれども)と名のつく人たちの、人生の分かれ目のエピソードが交差している。
 大森一樹が得意とする語り口で、「ああ、そうだよね」と思えてくる。そこが、この映画の素敵なところだろう。
 登場人物の中では市郎の娘が、実は一番しっかりしているようで、可愛い。
 ちなみに、柴咲コウが出ていますが、まったくチョイ役です。

イチローと神戸の物語 2005-02-22
イチローが神戸を発ち、メジャーに行く時に作られた作品です。
震災の数年後を舞台に豪華キャストがそれぞれのエピソードを展開し、皆がイチローの活躍に勇気づけられ希望を持つというものです。
神戸の風景がたくさん織り込まれているので、愛着がある人は特に楽しめるのではないでしょうか。


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村上龍氏監督映画の中ではベスト 2007-03-29
映画製作は大変なのだと思う。資金も手間も技術も。
いくら「書く」ことに類まれな力があったとしても映画製作、映画監督としての才能とは別のものなのだろう。

1979年:限りなく透明に近いブルー(監督・脚本)
1983年:だいじょうぶマイ・フレンド(監督・脚本)
1989年:ラッフルズホテル(監督)
1992年:トパーズ(監督・脚本)

本作以前の村上龍監督の作品は、残念ながら映画として高くは評価できない。
本作はどうか。

作家としての村上龍ファンの視点を外してみても及第点。本作以降村上龍氏は監督作品を世に出していないので、もしかしたら、「良い作品ができた」という満足感につながっているのかも。
高岡早紀さんは、もともと主演で出演予定であった女優さんの降板により代役としての出演と聞いたが、かえってよかったのでは。
この頃はまだ「魔性」ではなかったし(笑)、原作のあまりにピュアで力強い印象とは若干イメージが変わるが、他の誰かを当てはめようとしても難しい。
原作を先に読む、その後映画を見る。
ピュアでまっすぐで、とても力強い主人公の生き方を原作と映像の両方から味わうことが出来る。

村上龍氏の原作ぽくなく、少し予定調和的なところに違和感を覚えないでもないが、それ以上に「ええ 話やなあ」という思いが強い。

私にとって鮮烈で衝撃的でした。 2005-06-24
10年近く前でしょうか.. たまたま映画館で観た『KYOKO』は、私に大影響を及ぼしました。最後にながれるエスペランサという曲がすごく印象的で、今でも耳に残ってます。当時の私にとって初めて聴くような種類の音楽でしたが、この曲を聴いてるとなぜだか涙が出そうになりました。それ以来キューバは私にとって特別な国になりました。キューバに興味を持ち、ハマり、そして現在もキューバダンスをやっているのですが、全てきっかけはこの『KYOKO』です。この映画を観て私ほど影響を受ける人は少数かもしれませんが、音楽とかダンスとか主演の高岡早紀とか、とにかく良くて感動しました。

とっても感動します! 2003-11-07
米軍基地の近くに住んでいた幼少時、ある人からダンスを教えてもらい、その魅力に引き込まれ21歳になった今もダンスを続けている日本人女性KYOKOが、ダンスの師に会いお礼を言おうと一大決心で、単身渡米。紆余曲折の末、無事に会うことが出来るのですが、その後、予想もつかない数々の展開に・・視聴者は泣かずにはいられません。
KYOKO役に、深作欣二氏の「忠臣蔵外伝・四谷怪談」で日本アカデミー主演女優賞を受賞した高岡早紀さんが演じていますが、彼女自身、幼少時からクラッシックバレエをやっていたそうなので、劇中にでてくるダンスのシーンはとても綺麗で印象的です。
私自身、キューバ音楽はあまり馴染みがなかったのですが、この作品の監督・村上龍氏は、実は超〜お気に入りだとか・・。
今回!初めて村上氏の手がけた映画を見ましたが、とてもよかったと思います。


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熱狂の世界 2009-07-01
 最初の方だけ読むと、「これは松本大洋の「鉄コン筋クリート」だ!」なんて思ったりします。兄弟にも似た二人の男の子、海、宗教といったキーワードがピタリとはまっているからです。「鉄コン」の方では、二人は成長せずにハッピーエンドを迎えますが、本作はさにあらず。ある時は華麗、ある時は醜悪、ある時は凶暴な世界に囲まれ、この二人、それにアネモネなどは激しい闘争をくりひろげます。

 構成も実にメリハリがあると同時に用意周到。音楽、薬物、刑務所、航海技術などの取材もよくなされているようです。その上で、文章の熱狂というものを忘れない。本作の激しさは、石川淳の土壌に吉増剛造の文の花が咲いたというような感じがします。

 こういう激越でグロテスクな表現には人の好きずきというものがあるでしょう。読みたくなければ読まなくてもいい。でも私は少なくとも面白いと思いました。もう30年近く前に発表されたのに古い感じがしないのは、作者の奮闘のせいか、作品に予言性があるからか、それとも今の日本が30年前と大して変わっていないからでしょうか。

ぐいぐいと読者を引っぱっていく上巻の圧倒的な迫力 2009-06-26
 20代の時に読んだ橋本治の「桃尻娘」(高校生編)と本作には衝撃をうけました。特に本作の上下巻を読み終えたあとの3日間ぐらいは熱にうかされたような気分になったことを今でも覚えています。

 これでもかと読者を村上龍の小説世界に、まるで投げ込まれリアリティを持った小説世界から、一気に読ませてしまう力がありました。それは残念ながら上巻だけで、下巻からはその迫力が失われていきます。けれど、下巻のラストで、ハシが口にするセリフにはリアリティがありました。

 蜷川幸雄がRCサクセションの単行本「愛しあってるかい?」に記事が抜粋されていて、蜷川氏は、まだ20代後半の新生RCになってからの忌野清志郎にハシを演じさせたいとの文章が掲載されていました。

好きな人は好きだろう 2009-06-10
これが好きという人の気持ちは何となく分かる。
浮かんでくる映像の彩度が高く、溢れ出すエネルギーとスピードを感じる。太陽のギラギラがまぶしい感じもする。
しかし、なんかくどい。とってつけたような、鼻につくような言い回し。MEは後期の村上龍作品は読んだことないけれど、なんか若い作品なのだなというのがヒシヒシと伝わって来て、その若さから力づくの勢いで書き上げた、という感じ。しかし、この長編、構成力、世界観、センスを感じないわけにはいかない。センス。


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悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)悪魔のパス 天使のゴール (幻冬舎文庫)
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二つの意味で不満が残る 2008-08-23
 村上龍さんが書かれたサッカーを題材にした小説。当初掲載されたのが中田英寿さんのサイトであったこともあり非常に話題になった。
……と、まぁこれだけ書けばこの作品の紹介はできるでしょうか。
 導入部は欧州サッカーに密かにはびこる謎の薬品に日本人サッカー選手・夜羽が気づき友人の矢崎に告げるミステリの要素たっぷりの展開で、グイッと首根っこを捕まれたように引きつけられてしまいます。サッカーとミステリなんて有りそうで無い結びつきで、グイグイと読み進めていくのですが……中盤あたりでミステリ的な要素はドンドンと失速していき、気がつくとなんだか紀行文のようなお話に、うーん不満が残るなぁ。

 高く評価されている終盤のサッカーシーンも、もう謎の薬品はどうでも良くなっているんですよね。おぉ、サッカーの試合の一部を巧く切り取っている、夜羽とユヴェントスの対決をじっくりと描いているなぁと思っていたのですが……あれ、number誌の記事を読んでいるんでしたっけ? と思ってしまった時点で、ちょっと冷めてしまいました。
ミステリ部分いらないよなぁ、これなら。

 サッカー小説と言えば野沢尚さんの『龍時』が読みたくなってきたなぁ。

嫌味な文体ですが、読者を引っ張る巧みさはさすが 2008-07-06
 リュウ先生のサッカー小説です。
夜羽冬次=中田英寿、メレーニア=ペルージャ、=リュウ先生、読み始めると即わかります。
「僕、ヒデ君といつもこうやっておつきあいしてるの」てなもんで。嫌味だねぇ。
舞台は1999-2000シーズンのセリエA。メレーニア以外のチーム、選手は全部?実名。
ペルージャのところにそっくりメレーニアをはめ込んで、リーグ戦は進展する。  伏線に謎のドーピング剤アンギオンの存在が。
設定、展開はきわめて安易。結末はいい加減。
 でも、読ませます。

 いつものように嫌味な文体ですが、読者を引っ張る巧みさはさすがにリュウ先生。
村上龍の作品群の中では、駄作の部類かもしれません。
でも、日本人の手になる数少ないサッカー小説としては、かなりのもんでしょ。
というか、クライマックスのメレーニアVSユーヴェの描写は、スサマジイ。
「これがサッカーを描いた小説だ」と自画自賛しているだけのことはある。嫌味だねぇ。
現実の好ゲームをビデオ見ながら描写してもああは書けない?
ようするに、が書きたかったんでしょうね、センセイは。ストーリーじゃなくてね。

一読しておけば話のタネには十分、なります。


サッカー小説 2008-03-24
ストーリーとしてはたいした話じゃない。
でもサッカーを小説化した村上龍の功績というか、チャレンジング試みは少なからず意義がある。
特に「五分後の世界」のラスト100ページ以上に渡る衝撃的かつ革命的かつ最高の描写を髣髴とさせる、ユベントス戦の描写は圧巻。
そこにはリアルで壮絶な「サッカー」がある。
そこには全盛期のジダンがいてデルピエロがいてダーヴィッツがいる。
主人公は完全に中田英寿をモデルにしている。
中田にしか見えない。

この小説を読んでいて思ったが、やはり日本は今のままでは一生W杯で優勝できない気がする。
サッカー=文化という体系にならない限り。
ヨーロッパ・南米の国々にとってサッカーは文化でありLIFEそのものなのだ。
地元のクラブチームの勝利に一喜一憂する度合いが尋常じゃない。なんせ人が死ぬくらいなんだから。
そんな人間達にたかが数十年の歴史のリーグを持つ国がで勝てるはずが無い。
レッズのように帰属性を感じられるクラブ作りから始めるしかない。


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プロフィール
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ドヤ顔の人
性別:
男性
趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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