Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ 忍者ブログ
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その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

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すぐそこにある希望すぐそこにある希望
村上 龍
ベストセラーズ 刊
発売日 2007-06-30
オススメ度:★★★




希望の国の日本 2008-07-08
村上龍氏のエッセイをまとめた一冊である。中身も十分読み応えがあるが、タイトルも秀逸である。氏のような人物に政治家になってほしいと思うのは、私だけではないだろうと感じる。

ハワイに住みたい 2007-09-16
村上氏はドライで高踏的な人だなという印象。大衆が嫌いというわけではないのかもしれないが、超越しているというか、まぁ客観的に俯瞰しているのだろうなと思う。

僕はもう少し俗人なので、「そうはいっても」と言いたくなるが、将来的には経済的に独立してハワイあたりから高見の見物をしたいものだと思う。

初めて村上龍のエッセイを読む人には、、、 2007-08-21
僕は村上龍のファンなので楽しく、そして考えさせられる部分も多く、刺激的な作品でした。

村上龍の作品を読んだことがある人には、違和感なく読み進めることができますが初めて、村上龍の作品に触れる方には、ちょっと違和感というか、腹が立つかもしれません。

村上龍の作品を読んだことの無い人、ただ単に暇つぶしでお気楽な作品しか読んだことのない人には、村上龍の文章は、少し上から物を言っている感じを与えています。

しかし僕にとっては、村上龍という作家は日本で数少ない、日本を外側から見ている、言い換えれば客観的に見ることの出来る作家だと思います。
例えば、チャプター16の「レバノン侵攻より梅雨明けが重要なのか」という題目について、僕はメディアの報道の仕方、いや仕方というよりも、そもそもメディアには海外で起こっている大変なこと、よりも日本国内で起こっていることの方が重要なのだと思い込ませたいのかと怒りを感じることがある。

少し前、決定的だったことが、絆創膏騒ぎで世間を賑わせた赤城農水相に対するメディアの接し方だった。
その日はWTOか何かの、いわゆる世界との話し合いがおこなわれたわけだが、メディアの質問は、絆創膏の真相に迫るものだけだった。
現実に、農水相側の人間がWTOについての質問は何かありますか?と言った時、メディアは静まり返ってしまい、何も質問することが出来なかった。

村上龍はかなり前から、共同体というかいわゆる世間を批判してきた。
つい前のエッセイだったかでは、共同体は崩壊しつつある、と書いていた。
でも、僕は共同体というか世間というのは、まだ機能していると思う。
何故かそう思うのか?それは、未だに「世間に迷惑をかけた」と遺書を残して自殺をする人々がいるからだ。
村上龍のエッセイは癒し系ではない。

若い人には、村上龍のエッセイは「うっせえんだよ、ジジイ。うぜえ」と一言で片付けられてしまいそうな内容だ。 けれど、そうやって考えることを否定して生きるということは楽だ。
人は楽をしたいもので、つい楽をしてしまう。
そんな中、村上龍の言葉というのは、そういった日本に蔓延している「なんとなく安定している」わけのわからない安堵感みたいなものをぶち壊してくれる。

読み手を選ぶエッセイだとは思いますが、もし興味があったら読んでみてください。


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置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉 (幻冬舎文庫)置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉 (幻冬舎文庫)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2007-10
オススメ度:★★★★★




26歳、理不尽な社会に嫌気が差している男子 2009-03-13
「趣味からは何も生まれない。」
このメッセージが強烈に心に残った。
ここでいう趣味は、それに対して代替物があるレベルの「好き」の対象と同義で、その対極にあるのが「偏愛」だとしている。日本社会では「偏愛」は忌み嫌われる存在であることが多く、その極端な例がSMや同性愛などの性的偏愛だという。

これは日本の閉塞感を形成している一つの要素かもしれない。「出る杭は打たれる」いじめ社会。
人の顔色、他国の顔色をうかがって行われる折衷主義政治。
偏愛から生まれたアニメや漫画が唯一世界に誇れる文化となれたこと。

ヨーロッパで行われるサッカーワールドカップで沸いている人たちは偏愛者。日韓ワールドカップで沸いている人たちのほとんどは趣味者。わかりやすい例えだった。


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2days 4girls (集英社文庫)2days 4girls (集英社文庫)
村上 龍
集英社 刊
発売日 2006-05
オススメ度:★★★★




龍の小説は10%・30%・60%だ。 2009-09-03
先輩に勧められて「コインロッカーベイビーズ」を読んだ。
この人は天才だと思った。
それから数多く読んだが、駄作も何度も読んだ。
天才は枯れてしまったのかと思った。。
究極のところ龍の小説の60%はSM・ドラッグ・猟奇的な 何だかわからない気持ち悪い駄作が多い。
あとの30%は普通に面白い。
最後の10%が天才の域に達している。
これが皆が言うベスト5やベスト3だと思う。

この「2days 4girls」は駄作と普通に面白い作品 の中間ぐらいだ。
60%が駄作でも、それでも龍の小説が好きなのは 彼が意欲的に色々なジャンルに飛び込んで行く姿勢 と彼なりの思想が面白いからである。
天才とは気まぐれなものなのだ。

最近、テレビに出たり意欲的な活動をしているので また今後の作品が楽しみである。
一発屋の多い小説家のなかで、これだけ長く天才を やっているのは彼ぐらいなものだ。

静かな小説という印象 2008-04-03
僕は、1冊を除いて、村上龍の小説(エッセイを除く並びに購入できるものに限る)を全て読んでいました。
その1冊とは、この『2days 4girls』です。
ハードカバー版のタイトルが何となく気に入らなかったという、ただそれだけの理由で読むのをためらっていました。文庫版になって、その気に入らないタイトルが取れたので、手にとってみました次第です。

さて、この1冊で、おそらく村上龍の小説の全てを読み終えた上での感想ですが、「静かな小説」だと思いました。音楽家であるBjorkの『Vespertine』という作品を聴いたときも「静かな音楽」だと感じましたが、その「静かな」と似ています。

内容は、人によっては、「だから何?」みたいな内容になると思いますが、個人的には、とても大切なものでした。読んでよかったし、また、自分の人生のタイミングとも合っていました。

個人的に、村上氏の最高傑作は、『コインロッカーベイビーズ』なんですが、たぶん、その「最高」というニュアンスと、この小説に感じる何かしらとは、全く違います。

『コインロッカーベイビーズ』に感激する人が、この小説に感激するかはわからないし、たぶん、しないんだろうけど、人によっては、人生の中で、劇的な化学変化のようなものが起こりえる小説でもあるように思いました。
ただ、批判も無い訳ではありません。

例えば、ピアッシングや刺青に対して、村上氏は、ある一定の考えをもっているようですが、僕の世代には、そのような考えはありません。そこらへん、世代のズレかもしれません。
ですが、そういう些細なディテール上の批判なんか、どうでもいいや、と思えるだけの良質な小説でした。

予想よりは遥かに良い 2006-08-23
 タイトルから連想されるのはSEX,SMといったものか.これは外れではないが本質ではない.著者の「トパーズ」「エクスタシー」「メランコリア」「タナトス」などの路線かな,と思って読んでみたがそれらの作品よりは遥かに文学的で寧ろ「イビサ」に近かった.
キーワードは信頼.タイトルから予想される内容よりは遥かに高みにある小説だった.


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シールド(盾)シールド(盾)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2006-03-24
オススメ度:★★★★




自分のシールドを見つけられた時こそが幸せ 2007-05-21
一度の失敗でこりて、もう二度と挑戦しないのと、 何度も何度も失敗を続けて「無理だ」と気づくのはどちらが頭がいいのか・・・?
これには明確は答えなどなく、むしろこんなことに意味すらもない。

人にはそれぞれの資質があり、 何が正しいのかはそれぞれが生きていく道筋で判断していくこと。
その時は正しいと思っていたことも、 あとになればとんでもない間違いだったことに気づくこともある。
だからといってその間違った選択は ただ無意味なことだったわけじゃないと後々になって気付ける場合だってある。
だからこそ人生は面白く、登ったり下ったりを繰り返しながらも続くのだ。


生きている意味(シールド)を見つけられるってとても幸せなこと。
多くの人はその存在を考えることなく生涯を終えてしまうのかもしれない。
子供のうちにこの本を読めば最高だけど今からでも決して遅くない。
どのように、何のために生きるべきかを嫌でも考えさせられます。
体中にあたたかい力が込み上げてくるような本でした。

大人のための寓話。 2007-03-05
小説でなく絵本という形式を選んだのは何故だろう、などと考えてしまいました。コジマとキジマという二人の幼馴染が辿る人生が象徴的に描かれています。柔らかなものを守っている「盾」の意味は読んだ人がそれぞれ想像するでしょう。著者も書きながら探したのではないかと思います。眼に見えないですし、言葉にしづらいのですがそれは確かにあるものだと思います。親しい人達といると盾を立てる必要はないのですが、知らない人達に囲まれていると柔らかなものに触れさせないために「盾」が必要です。今の日本に暮らす多くの人はいつも盾を立てているように感じます。幸福の意味を「盾」という視点でみた物語のような印象です。はまのゆかさんの絵がとても素敵でこの物語が素直に響いてくるのは絵の力も大きいと思います。大人の方に向いている寓話だと感じました。


あなたのシールドはなんですか?と問われている。 2006-12-29
13歳のハローワークの二人が再び出した、大人のための、子供のための、コジマとキジマの成長の物語。
人間のコアには柔らかな部分があり、それを守るために盾(シールド)を手に入れていくストーリー。
どうやって、どんなシールドを手に入れるのか。そこには絶対的な正解はなく、自分で考え、決めていかなくてはならない。
盾の取得にはもちろん時間もかかるし、努力もいる。それが楽しい(苦にならない)努力なのか、どうなのか?
本当に色々なことを考えさせられる、いい絵本です。ぜひ読んでみてください。


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「個」を見つめるダイアローグ「個」を見つめるダイアローグ
村上 龍 /伊藤 穰一
ダイヤモンド社 刊
発売日 2006-05-26
オススメ度:★★★★




リラックスして読んで欲しい日本批判の書 2007-04-11
と、村上氏は本書を位置付けているが・・・ 大多数の人にはリラックスして読めるものではないと思う。
私は、日本の現実・自分自身の現実と向き合わされ、考え込んでしまった。
村上氏・伊藤氏の考える「ハッピーになれる思考・行動」のできている少数の読者に限り、うなずきながら楽しんで読み進められる本だろう。
とは言いつつも、単なる批判で終わっていない。
「ハッピー」を実現している人たち(それが村上氏・伊藤氏本人の場合もある)の紹介を通して、ハッピーになれる思考・姿勢・行動のヒントをつかんで欲しいという両氏の思いがまっすぐに伝わってくるからだ。
ルートサーバーを管理するおじいさんの話などは強くに印象に残っている。

朝日新聞と慰安婦問題 2007-03-27
現在、国際社会では「日本国は国策として女性を強制連行し性奴隷とした」という話が常識となっている。
そうなった最大の原因は、朝日新聞の「政府・軍による強制連行」の嘘話の大宣伝である。
その朝日新聞は現在、
「官憲による強制連行があったかどうかは枝葉であり、問題の本質から目をそらそうとしている」
と言っている。
人間ここまで汚くなれるのだろうか?
ならば朝日の記者は世界中に飛んで「実は政府・軍による強制連行の証拠は一切無いんだ」と誤解を解くべきだろう。
それが責任のとり方じゃないのか?
朝日の記者にだって少しは良心があるのだろう?

既成の価値観にとらわれるな 2007-02-18
IT界の伝道師・伊藤 穰一氏との対談集。
対談集なので、サラッと読めます。
なかなか良い対談集でした。
既存の価値観に対し、何も疑問を持たないあなた。
物事の真相を見ようとしない、見れていないあなた。
その姿勢改めたほうがいいですよ。

と、村上龍は小説でも、エッセイでも、対談集でも僕らに伝えてくれる。

日々なんとなく生きてしまっている人は、この本を読んでそんな生き方やめてしまいましょう。


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プロフィール
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趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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