Ryu's Cafe ~限りなく村上龍のことを知るカフェ~ 忍者ブログ
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その鋭い独特の視点と多彩な才能で、小説だけでなく各分野で活躍するアグレッシブな寓話作家の一人である村上龍の作品をとりあげています。

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新装版 69 Sixty nine新装版 69 Sixty nine
村上 龍
集英社 刊
発売日 2004-04-27
オススメ度:★★★★




当時を知る人にも知らない人にも! 2009-10-01
村上龍さんの秀作!
激動の1969年代のオマージュ。こんな時代が日本にもありました。今からだって遅くないよね?

秀作です。

楽しいだけじゃない楽しい小説 2009-09-09
村上龍氏の小説で最も好きな作品で,

あまりに「楽しい小説」というレビューが目立ったので私も少し書きたくなりました。


自伝的小説で,心から「楽し」める内容となっているが,

それは「村上龍之介」少年が実際に「楽しい」高校生活を送ったということを意味しない。

政治運動といった小さな地域社会では村八分確実な行動の「辛い」経験を

「村上龍」氏が長い時間をかけてユーモアーに昇華することに成功したのだと思う。


「ヤザキ」はもちろん著者がモデルである。

だが「イワサキ」も著者がモデルなのではないだろうか。

エピローグで「イワサキ」は美術学校に進学して女と同棲している事になっている。

著者のプロフィールと同じである。


自らの経験について,陽の部分を「ヤザキ」,陰の部分を「イワサキ」として書き分けたこの筆力にはうならざるを得ない。


このように捉えるとこの小説は「楽しい」だけでなく,

陰影に満ちた深みを感じさせてくれる。



著者は最後に,

主人公と同じ高校3年生にこの小説を読んでほしい,

といった意味のことを述べている。

実は私がこの本を買ったのは,その高校3年生のときだった。

そしてちょっと人生が狂った,「アダマ」のように。

村上龍の中では一番好き 2009-07-01
とにかく面白い!村上龍がこんなに笑わしてくれる本を書けるとは正直思っていなかった。

ストーンズ、ビートルズ、ドアーズ、1969年の音楽って最高だけど、ある意味佐世保も負けてないぞ!


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特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集
村上 龍
ベストセラーズ 刊
発売日 2007-11-10
オススメ度:★★★




ショートトリップできる「旅行小説集」 2008-03-05
著者の短編を読むのは初めてだったが「村上龍料理小説集」などからの再出典で17編、いずれも10P〜20P程度の小説で切れ切れに読むにもピッタリ。

旅、とくにイタリア好きで知られる著者の雰囲気が良く出ていて、うたい文句は「料理&官能小説集」であるが、ショートトリップできる「旅行小説集」と感じられた。

一遍、東京を題材にした身近にありそうな話で、急に現実に引き戻され白けたが、あとは楽しく読破してしまった。

後書き代えての著者の言葉、に共感。

背徳的な秘密だけが人生だと言うつもりはない。
背徳的な秘密はヒトを傷つけるが人生を彩る。
彩りのない人生は平穏だが、退屈だ。

幸福とは何かを知ることだからだ 2007-12-30
 「村上龍料理小説集」を中心に村上龍の短編小説から選び出された小説集。

 村上龍の短編を読んだことがない人には各ジャンルを「つまみぐい」できるのでおススメです。気に入った作品があればそのジャンルの短編集を読んでみるのもいいのではないでしょうか? 

 レビューのタイトルはその中の「海の幸のパスタのパエーリャ」の一文ですが、知らない料理やワインが出てきたら実際に味わってみると少し幸せになれるかもしれません。

 実際に私は偶然にもこの後オーパス・ワンを飲む機会があったし、自分でフンギ・ポルチィーニ(セッキですが)を買って食べましたが言葉で表現できないような風味や香りでした。他にもまだ興味のある料理があります。そういう興味を刺激してくれるという意味でも読んでよかったなぁ〜と思います。

 また、表紙から内部までシンプルさの中に可愛さを含んだデザインになっています。


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すべての男は消耗品である。 Vol.10 大不況とパンデミックすべての男は消耗品である。 Vol.10 大不況とパンデミック
村上 龍
ベストセラーズ 刊
発売日 2009-06-20
オススメ度:★★★




今の日本がわかる 2009-10-01
いつもながらの、理路整然とした語り口、痛快だ!日本の経済システムを的確に見て読む者にも解り易い。この消耗品シリーズも10冊目になるのか。

じゃあ、どうすればいいの? 2009-09-23
現状をある程度正しく見ている人なんだと思う。
今、日本はこうなっているということを示してもらえるのは良いことだ。
みんなが求めている。 「日本」のジャーナリストみたいな感じ。
「じゃあ、どうすればいいの?」
迷い子は、現実に気づくだけで、朽ち果てるのみか。
ここからが長い道のりだと思う。
言葉の限界にぶちあたっているようにも思える。が、これだけのことが出来るのも村上龍しかいないかもしれない。

基本であり聖書 2009-08-07
私はこのエッセイを中学生から愛読しています。 

例えば、、私はヨーロッパのサッカーが好きなのだけど、リーグが終わったこの夏の時期というのは、雑誌もウェブも、一部の人々の予想で、ほとんど埋め尽くされます。 その通りになったりするのは少ない。しかしゼロでもない。だから目を通すのだけど、言いようのない疲れを伴う。 すっ、とその疲れが晴れるのは、純粋な移籍リストを見るとき。 決定し、クラブから公表された情報だけが載るから。 そういう感じが龍さんのエッセイにはあって、もう読まざるを得ないです。 
この、なんだかどんよりとした雰囲気はどんなからくりになっているのか、それを知るためにはよいのでは。 若い子には、vol.1から読んで欲しいですね! シンプルな真実、ずばずば載ってます。


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明日できることは今日はしない―すべての男は消耗品である。 Vol.5 (幻冬舎文庫)明日できることは今日はしない―すべての男は消耗品である。 Vol.5 (幻冬舎文庫)
村上 龍
幻冬舎 刊
発売日 2004-08
オススメ度:★★★




龍さんの独り言? 2006-01-19
いつも村上龍のエッセイを読んでいて彼の独り言のように感じます。でも、時代を鋭く斬っている部分もあり、小説家の村上龍らしい・・と思わずにはいられません。

表紙の猫は村上龍に激似…。 2005-02-11
また読んでしまった…。
村上龍のエッセイは小説に較べるとやはり面白くない。
だが、やっぱり読んでしまうのである。
其れは好きな映画のメイキングを味わうような感覚に似ている。
「ついでに読んでおこう」、とか云う''なんとなく''。
いつも衝動的に買ってしまっては後悔するのだが、
読み終えると何となく気持ちがほぐされている。
其れは、作家・村上龍の人間性が愉快だからに他ならない。

この本に納められているエッセイは、
映画「KYOKO」、「ヒュウガウィルス」「希望の国のエクソダス」などの製作時期のもので、
内容は小説では僅か数行でズバリ云い切ってたようなことばかりだが、
其の小説の一文に到るまでの村上龍の思考が詳細に記されている。
先に、映画のメイキングと譬えたが、
まさに小説のメイキングを楽しめる。
数々の彼の鮮烈な小説に較べると、
こんなエッセイは書かなくても善いのではないか?
そう思いつつも、
やっぱり気になってしまうのはファンとしての性でしょうか…。
p.s.サトエリのあとがきが可愛かったです。


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無趣味のすすめ無趣味のすすめ
村上龍
幻冬舎 刊
発売日 2009-03-26
オススメ度:★★★




「世間」の捉える「趣味」と村上龍の示す「リフレッシュ」の違い 2010-01-10
一見差はない。村上龍のテニスは「趣味」と捉えられるかもしれない、一般的には。
大事なことは、その「趣味」と呼ばれる行動に至る理由である。
「趣味」は到達点も目的も無い。そのようなものに時間を浪費する事を問うものであろうと考える。

・refresh - to make SB feel less tired or less hot

・hobby - an activity that you do for pleasure when you are not working

例えば一人で行う「読書」、という行為は趣味と成り得るのか。
「読書」を趣味と宣言している人間は少なくとも「読書」によって得た知識を他人に話すことを前提として読書をしているのではないだろうか。
読書つまり本を読む行為に至る目的を再考する必要があるのではないだろうか。
盆栽にしても同様である。盆栽家と盆栽が趣味という人間の違いは、「逃げ」があるかないかではなかろうか。
「仕事には生きがいを感じませんが、盆栽には自己を満足させる充足感を得ることが出来るのです。」
盆栽家に「逃げ」もクソもない。盆栽家は盆栽を育てることがworkだからである。
鰹の一本釣り漁師は、釣りが決して趣味では無い筈である。釣りは「スキル」であって「趣味」ではない。
自分は「釣り」をするが、「趣味」ではない。低予算で美味な食材を得る為のスキルである。従って「チヌ釣り」に興味は無い。
仕事に充実感を得ている場合、本質的な趣味は生まれない。「趣味」を作る必要性が無いからである。
「リフレッシュ」に喜びや新たな価値観を見出すことは求められない。リフレッシュは「仕事」を効率化する為のツールに過ぎない。
そして、「リフレッシュ」は個人である。決して集団ではない。団体行動を伴うものではない。
「趣味」を匂わせる「同好会」「サークル」は時間の浪費である。だがリフレッシュは必要だ。

身も蓋もない内容だが、本質を突いている本 2009-11-21
様々なことに対して、村上龍の考えが綴られている。
書かれている内容は、身も蓋もないが、物事の本質を突いていると思う。
「高級なメモ帳と万年筆を持っていたとしてもその人が情報に飢えていなければ意味がない。」 という下りを読んだときはドキっとした。
自分は情報収集や管理を目指して、手帳やその他の道具に凝ったり、色々なノウハウを試してみた。
しかし、なんとなく上手く実践できず、次々と新しいノウハウを試したり、道具を買い替えていた。
自分にピッタリ合うノウハウや道具があるはずだと思っていた。
しかし、それは間違っていることに気づかされた。

自分が何のために情報を集めるのか、その情報で何をしたいのか。
そういうことをはっきりさせることが大事なことだと気付かされた。

その他の章でも、目に見える事象ではなく、その裏に潜む本質を突いていると思う。
色々と努力しているのだけれど、いま一つ手応えを感じられない、煮詰まっているという 人は読んでみたらよいと思う。

現実に対しての向かい方の違い 2009-10-25
村上龍氏は作家であり、経済学者でもなければ、コンサルでもない。
膨大な取材をしたうえで、考え、書き、削り、追加して、齟齬がないように、 文章を組み立てる(それこそ建築家のように)人なのだ。
だから経済がどうこうや、部下と上司の関係うんぬんについては、 専門家が分析したことではない。
村上春樹氏とライバル(本人はそうは思っていないという)と評されるくらい、 世の中に影響力のある売れる本を「作品群」として出してきたのだ。

そのくらいの仕事をしてきた人による、職業観(品格や美学や、上司や部下など関係ない。
仕事は完遂すべきもの。必要な有意義なオフなどはウソである)を読むことが大事である。


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プロフィール
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男性
趣味:
読書(ビジネス書・小説)・ネットサーフィン・スノボー
自己紹介:
学生の頃から村上龍のファンで「コインロッカーベイビーズ」に衝撃を受け、「五分後の世界」「愛と幻想のファシズム」「半島を出よ」などの構築系の作品が大好きです。最近の龍さんの興味は経済にシフトしていますがものすごく勉強になってます。
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